時計製作の歴史に独特の地位を占める「ポルトギーゼ」伝説の礎石がここに据えられたのです。1930年代に作られたオリジナルの「ポルトギーゼ」から長い年月を経て、1993年に、IWCの創業125周年を記念し、新しい「ポルトギーゼ」が特別限定生産品として再登場しました。それ以降、IWCの誇るさまざまな時計技術をハイライトに添えた各種のモデルが作られてきました。
こうしてポルトガルは海上貿易で世界を支配する絶対的な権力を手に入れました。1519年に世界一周航海を達成したフェルナンド・マゼランは、その優れた業蹟で世界に名を残した2番目のポルトガル人です。彼はまた、航海の間に、彼にちなんで名付けられたマゼラン海峡や、大西洋を発見しました。15世紀の頃すでに、船乗りは計時機器や天文座標を利用して海図に進路を示していましたが、それ以前のコンキスタドールには砂時計しかありませんでした。そして、船乗りがIWCの特別な腕時計の精度に頼れるようになるまで、4世紀を要したのです。